そんなところから！？ベランダ浸水の対策
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ベランダを団らんの場や、洗濯物を干す場所として使われている方は多いのではないでしょうか。そんなベランダですが、実はここもメンテナンスが必要なことはあまり知られていません。雨や太陽光などで、想像以上にベランダは劣化が進んでしまう場所なのです。
こういった劣化が進むことによって、最終的には雨漏りの原因となってしまいます。それを防ぐためにも、定期的にしっかりと診断を行い、メンテナンスを行う必要があります。しっかりと定期的にメンテナンスを行うことで、防水機能の低下を防ぐことができます。ベランダに施されている防水工事による防水性能がだんだん低下してしまうことで、室内へ水がしみこんでしまいます。
そこで今日は皆様にベランダ防水の重要性とメンテナンスの方法をお伝えしていきます。
【雨漏りに対するベランダの役割】
防水工事はベランダの床全体に施されています。外にあるベランダは雨が降ることで濡れてしまいます。万が一、ベランダが防水性能を持っていないと、雨水はベランダから床までしみ込んできてしまいます。建物への雨漏りの影響は思いのほか大きく構造体（土台から梁、柱など）を侵食し、家全体の寿命を縮めてしまいます。
雨漏りは建物の弱体化を招き、どんどんと寿命を削るため対策が必要です。実は雨漏りはベランダからも多く発生しています。ベランダからの雨漏の原因の多く防水性能の経年劣化によるものです。ベランダ床の防水性能が衰えていると水が染み込みやすくなることで雨漏りしてしまいます。
ベランダ防水の重要性が雨漏りの原因となりうるからというのはお分かりいただけたと思います。突然やってく雨漏りは、快適に過ごしている普段の生活にとって、大きな障害となります。雨漏りのある部屋で過ごすのはたいへんなストレスとなりますから、雨漏りを防ぐためにベランダの床もしっかりと点検・修繕しておきましょう。
【このような症状を見つけたら修繕のサイン！】
ベランダ床の防水は時間が経つにつれてどんどんと劣化による症状が出てきます。こういったものは修繕が必要というサインですから、そのまま見逃してしまわないようにしましょう。ベランダ防水の劣化による症状は以下のようなものがあります。
【ベランダ防水の劣化症状】
・防水塗装部分が色あせている
・防水塗装部分がひび割れたり膨れたりしている
・苔が生えていたり、汚れが付着している
・防水シートが捲れていたり、剥がれや反りかえりがみられる
・下地が見えてしまっている
・コーキングにひび割れや色あせが見られる
など
【ベランダ床防水工法や種類・修繕方法】
ベランダ床防水の工法には様々な種類があります。そこで皆様に、それぞれの工法やその特徴と診断・修繕方法をお教えします！
【FRP防水】
最も多くのの家屋で使用されているものがFRP防水です。ガラスマットと樹脂を組み合わせた防水層にトップコートを塗布することでそれを保護しています。耐用年数がおよそ10年で、防水層が劣化していなければトップコートを再塗装するだけで防水性能を回復できます。トップコートは5年ごとに塗り替える必要があり、点検回数は多くなりますが、工期は1〜2日くらいと、大変短くなります。防水層の劣化が確認出来たら、再度防水層を新しく作り、もう一度トップコートを塗布することで保護層を作ります。
【ウレタン防水】
ウレタン防水もベランダや屋上などに頻繁に使用されている防水工法です。塗装によって防水層を作るだけですので、施工が複雑な場所でも施工が可能です。耐用年数は10年と長めで、塗り重ねることも可能なため、施工後の点検・修繕もしやすいという長所があります。
【アスファルト防水】
アスファルト防水はアスファルトを含浸させているルーフィングという防水シートを敷設することで防水層を作る工法です。アスファルト防水は耐久性に優れており15〜30年ほどの耐用年数があります。ビルの屋上等施工面積が広くなっている場所に多く使用されています。
アスファルト防水は歴史のある、信頼高い防水工法です。しかし、ルーフィングが接着する時に変わった臭いをさせてしまうため、近隣の方への配慮が必要です。修繕の際は既存の防水層に新たな防水層を重ねる被せ工法、既存防水層を剥がしてしまう撤去工法、既存の防水層と新規の防水層を接着することで防水層を作る再生工法があります。
【シート防水】
シート防水は塩化ビニルや、ゴム製のシートを敷設して防水層を作る工法です。シートを前面に敷設するため均一な完成図になり、美観もいいです。耐久性は15年近くあり、工法も密着工法や機械的固定工法など、施工状況に合わせて臨機応変な工法を採用することができます。しかしシート防水施工は設備機器があったり、複雑な形状をしたりしている場所だと施工することが難しくなり、適していません。また、修繕をするときはシート全体をかえてしまう必要があります。
【定期的にメンテナンスをしましょう！】
今回はベランダ床防水の大事さと防水工法の種類、各工法の点検・修繕方法についてお伝えしてきました。ベランダ防水は雨や風から家屋を守る大事な施工です。劣化の進行を無視してしまうことで雨漏りの危険性は上がってしまいますので、無視せず適切なタイミングで点検を行いましょう。
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